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2024/09/27 15:58


キラキラと輝く葉から『宝石蘭』の名を持つ、ジュエルオーキッド。

ビロードのような質感の葉にラメをまぶしたような葉脈が走る姿は、まさに生きる宝石です。

敷居が高いと思われがちですが、テラリウムで使うコケと栽培環境がよく似ており、苔テラリウムとの相性は抜群。

まだ手を出せていない人も、マニアな人も。

ジュエルオーキッドの世界をご案内しましょう。

東南アジアや南米に自生する地生ラン



『ジュエルオーキッド』という呼び名は、葉の模様が特徴的な地生ランの総称。

Anoectochilus属・Dossinia属・Macodes属・Goodyera属など複数の属が含まれています。

いずれも、湿度が高く薄暗い林床など、コケと似たような場所に生えています。

鑑賞用に流通しているものは東南アジアや南米原産の種が多いため、耐寒性はやや低め(冬は15度以上をキープしましょう)。

日本にも、キバナシュスラン、ヒメミヤマウズラ、ナンバンカモメランなど、ジュエルオーキッドの仲間が自生しています。

日本産の種はキラキラ度は低めですが、寒さには強い傾向があります。

栽培普及種の王様、マコデスペトラ



もっとも多く出回っているのは「マコデス・ペトラ」でしょう。

ビロードのような深い緑色のベースにキラキラと輝く葉脈が美しく、まさに宝石蘭の王様です。

栽培普及種なので育てやすく、ジュエルオーキッド入門におすすめ。

マニアの方々に聞いても「最初はマコデスペトラから入りました」という声が多い、超メジャー品種です。

どんなふうに育てる?おすすめの楽しみ方3選

道草がおすすめする楽しみ方は、大きく分けて3つ。

ひとつめは、一品をケースに入れて楽しむ方法です。

その品種がもつ美しさをシンプルに楽しめます。

買ってきたものをそのままガラスケースに入れるだけなので、もっとも手軽に始められるでしょう。

容器の中に湿度を保つよう、湿らせたミズゴケや保水マットを敷くのがコツ。

鉢の中のミズゴケはあまり濡らしすぎず、容器内の湿度を保つことを心掛けます。

伸びてきたら植えなおしたり、カットして仕立て直したり、盆栽のように1種類を愛でる方法です。

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ふたつめは、他の植物と一緒にテラリウムに植えこむ方法。

コケやシダなどと生育環境は似ているので、テラリウム作品の材料として使えます。

緑一色になりがちな作品の中で、色とりどりの輝く葉はなんとも美しいもの。主役になれる存在感がありますね。

植え付けは苔テラリウム専用ソイルで問題ありません。
ジュエルオーキッドは根が少ないので、植えるときに根を折らないように少しだけ注意を。

ソイルを湿らせてから植え付ける穴を掘り、そっと周りからソイルを寄せるようにするとよいでしょう。

植え付けの様子は動画でも紹介しています。


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3つめは、いろいろな品種をコレクションする楽しみ方です。

ジュエルオーキッドは、多種多様な個性が魅力。

マコデスペトラ以外にも様々な品種があり、それぞれの美しさがあります。

赤みがかった葉を持つものや、

葉脈のラインが細かいもの、

こんな斑点模様を持つものも。

また、「斑入り」を集めるという楽しみ方もあります。これはマコデスペトラの斑入り。

コレクションがメインの場合は、大型の水槽やケースで管理することになるでしょう。種類によって好む湿度も微妙に違ったりするので、細かな観察が必須です。

コレクションは、マニアの方に多い楽しみ方でしょうか。それはまさに「沼」なのだそうです。(ちょっとコワイかも…)

気負わず、まずはひと株から!


さまざまな楽しみ方を紹介してきましたが、まずはあまり気負わず、「キラキラして綺麗だなー!」と気に入った株を育ててみてほしいです。

15㎝角くらいの容器があれば始められますし、コケやシダと一緒に植えても丈夫に育ってくれますよ。

道草では、信頼できる育種家や生産者から仕入れたジュエルオーキッドを販売しています。

栽培や植え付けでわからないことがあれば、お気軽にLINEでご相談くださいね。

皆様のジュエルオーキッド「はじめの一歩」を応援しています!

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